【22卒の大学院生へ】コロナ禍中に進学したのは失敗だったのか

就活

こんにちは!しがなです。

現在、世界中で新型コロナウイルスの影響によって多くの方が様々な被害を被っており、修士1年の理系大学院生の筆者も例外ではありません。

そんな中で最近よく耳にするのが、学部20卒で就職をせずに大学院に進学したのは失敗だったとか、運が悪かったなどという話です。

この話ははたして本当なのでしょうか?

そこで今回は、実際に筆者が同期で就職をした人の話や私を含め進学した人の話を参考に22卒の大学院生が就職ではなく進学を選んだのは失敗だったのかについてまとめていきたいと思います。

コロナ禍中の22卒大学院生の現状

まずは、22卒の現在の大学院生の状況について説明していきますね!

授業について

まずは授業についてですが、これは学部生と同じようにオンラインでの受講となっています。

私が取っている授業では、パワポの資料を見て課題をやるタイプがほとんどです。

これに関しては、大学や学部などの取る授業によって異なるとは思いますが、せっかく高い学費を払っているのに、自習のような形式ばかりだとあんまりですよね?

大学の事務や教員の方も大変だと思いますが、なんだかもったいないなと思いますね。

研究について

次に研究についてですが、パソコンや手持ちの機器だけで研究ができる人は被害はほぼ無いと思いますが、大学に置いてある機器でしかできない方や被験者が必要な方への被害は甚大だと思います。

かくいう私も、病院と共同研究をしており、システムが今年の2月にやっと完成したので患者での実験ができると思った矢先に、コロナの影響で、実験が中止になってしまい研究が今もストップしています。

大学院にせっかく入学したのに、研究がいつできるようになるかの目処が立たないとなるとやり切れない気持ちになりますよね…

研究の都合で学校に予め申請をすれば、学校内への立ち入りを許可してくれる学校もありますが、そう何度も学校へ入ることはできないので、研究を進めることが困難な人も多いでしょう。

今の時期は、論文検索や学会の準備など、家でもできることを探していく必要がありますね。

学会について

コロナウイルスの感染拡大防止のために、ほとんどの学会が中止、もしくはオンラインでの開催となっています。

年に1回、学会に出なければならないというルールがある大学院が多いので、学生は学会発表に向けて準備を行うのですが、オンラインでの開催に急遽変更になった学会では、実際に発表をしなくても学会に出たことにしてくれる場合があります

学会に出たくないという学生にとっては、中止やオンラインでの開催はありがたいことかもしれませんね。

しかし、学会参加は大学から参加費や交通費、宿泊費が支給されるので、学会ついでの無料の観光や発表を楽しみしてた人にとっては、ショックだと思います。

私も国際学会に参加して海外へ行くのを楽しみにしていたので、オンラインでの開催は非常に残念でした。

学会参加の醍醐味である観光ができないので、学会に対してのモチベーションが上がらないという人もいることでしょう。

就活について

22卒の大学院生が最も心配にしていることが、就活についてでしょう。

大学院に進学しなかった20卒の同期はコロナの影響を受けずに就職することができましたが、大学院に進学した22卒の我々の就活はかなり厳しいと言われています。

22卒の就活は、業界によっては内定をもらう難易度がリーマンショック並にもなる可能性があり、採用枠が大幅に減少したり場合によってはなくなるかもしれません。

なので、22卒は早め早めの行動が重要になってきます。

20卒の院進学は失敗だったのか?

22卒の大学院生だけど、進学しないで就職しておけば良かった…

なんて思っている大学院生はかなり多いのではないでしょうか?

私の周りでも大学院に進学した友達の8割近くから、このような悩みを聞きます。

では、20卒の大学院進学は失敗だったのでしょうか?

私は、

20卒の大学院進学という選択肢は失敗だったとは思いません。

たしかに例年通りの大学院生活は送れないかもしれませんが、多くの人はダメな事にしか目を向けられていません。

じゃあ進学して良かったことなんてあるの?

気づいてないだけで、学部卒で就職をせず、進学して良かったことはたくさんあります。

そもそも、コロナとは関係無しに大学院に進学するメリットとしては

・修士の学位がもらえる
・開発・研究職になれる
・学会発表を経験できる
・社会人になるまで2年の猶予がもらえる

という風にこれだけでもかなりの良いことがありますね。

学会発表については、オンラインの開催ですが参加することもできますし、来年にはコロナも落ち着いて現地での開催があるかもしれません。

これらはあなたが学部で就職をしていたら享受できなかったものです。

また、コロナが流行ったことで生じた良いこととしては、自由に使える時間がかなり増えたことです。

コロナの影響で学校への通学時間、授業を聞く時間、研究をする時間、学会にかける時間などが消失、減少することで、我々大学院生の使える時間が例年より非常にあり、この時間をどう使っても良いのです。

社会人になれば、おそらく仕事を定年で退職するまで、ここまで多くの時間を使える機会はほぼないでしょう。

若いときにこれだけの有り余る時間を自分の能力を磨くことにフルに使うことができれば、1年後の未来には他の学生とは一線をかくすスキルが身についていることはまちがいありません。

どう過ごすかはあなた次第ですが、後悔し続けて何もしないのはもったいないですよ?

能力を磨くのも良し、したかったことをするのでも良いので、卒業までの2年間を悔いの残らないように過ごしましょうね!

2年後、大学院に進学したのは失敗じゃかったと胸を張れるようにしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

22卒の大学院生は今、逆境に立たされているかもしれません。

しかし、先ほども述べたように有り余る時間をどう使うかによって、ピンチはチャンスに変わります。

自身の境遇を嘆くことは誰にでもできますが、そこからは何も生まれないし前には進めません

だから、逆境を逆に利用してやるくらいの気持ちでしっかりと力を磨いていきましょうね!

以上、22卒の大学院生に伝えたいことでした!

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